地球規模で環境を考える
Greeting from President
私は焼却の仕事に携わって以来、どうしてもやりたいことがありました。
それはヨーロッパ基準のハイレベルな焼却炉をこの日本に設置することでした。
かつてはその利便性、安全性をうたわれていた物質の危険性、有害性が次々と判明する今日、従来の規準の焼却炉では適正な処理が不可能となってきています。例えば『アスベスト』や『フロンガス』等がその代表的なものでしょう。また『ダイオキシン』のように近年になって人体への悪影響が発見された物質もあります。将来的にも科学の発展でどのような有害物が生産されたり、発見されたりするやもしれません。
このような不測の事態に対応するためには、基準にとわれることなく少しでも能力の高い設備を擁することが、この業界に携わる者の責務だと確信しています。
ハイレベルな焼却炉はハイブリッドマルチストーカ炉として、09年に完成。その後環境省主導の低濃度『PCB』廃棄物の焼却実証試験を経て、12年14年と2度の環境大臣認定を受けました。現在は低濃度『PCB』廃棄物の処理を通じて、安全運転はもちろんのこと、よりゆとりのある安心運転を
目指し操業しております。
最後に16年の伊勢志摩サミットは《環境サミット》と位置付けられています。地球規模で環境を考えるようになってきた時代に、少しでも社会に貢献できればと社員一同心より願っています。
それはヨーロッパ基準のハイレベルな焼却炉をこの日本に設置することでした。
かつてはその利便性、安全性をうたわれていた物質の危険性、有害性が次々と判明する今日、従来の規準の焼却炉では適正な処理が不可能となってきています。例えば『アスベスト』や『フロンガス』等がその代表的なものでしょう。また『ダイオキシン』のように近年になって人体への悪影響が発見された物質もあります。将来的にも科学の発展でどのような有害物が生産されたり、発見されたりするやもしれません。
このような不測の事態に対応するためには、基準にとわれることなく少しでも能力の高い設備を擁することが、この業界に携わる者の責務だと確信しています。
ハイレベルな焼却炉はハイブリッドマルチストーカ炉として、09年に完成。その後環境省主導の低濃度『PCB』廃棄物の焼却実証試験を経て、12年14年と2度の環境大臣認定を受けました。現在は低濃度『PCB』廃棄物の処理を通じて、安全運転はもちろんのこと、よりゆとりのある安心運転を
目指し操業しております。
最後に16年の伊勢志摩サミットは《環境サミット》と位置付けられています。地球規模で環境を考えるようになってきた時代に、少しでも社会に貢献できればと社員一同心より願っています。
神戸環境クリエート株式会社 代表取締役 山本宏光
産業廃棄物の焼却処理は公衆衛生面や埋立処分量の最小化等から、不可欠な方法である。
従来から埋立中心の廃棄物処理が行われてきていた欧州等では埋立処分による温室効果ガス(メタンガス等)の発生制御対策を進めてきているが、特に有害廃棄物については焼却などの熱的操作が基本技術であることには変わりはない。
焼却処理はこの20年ほどダイオキシン問題やエネルギー回収率の向上による地球温暖化対策といった課題に対しても十分対応できるようになった。今後は更なる熱エネルギーの回収や焼却残査の有効利用面からの技術開発が進むものと期待されるが、そうした新技術は社会システム上の問題やそれに要する費用(対効果)の面で、直ちに実用化されるとは限らない。
以上のような観点から、神戸環境クリエートの焼却施設では、感染性廃棄物などストーカー方式の焼却炉をベースに、熱回収や排ガス処理面で高度な技術を付加する焼却方式が採用されることとなった。この間、順調に運転を続けており、いち早く低濃度PCB廃棄物焼却も手がけてきた。
当初二次燃焼室温度を1,100℃で処理してきたPCBも、850℃以上で十分処理できる技術開発を進めてきた結果、耐火物やストーカなどの延命化を図ることが可能となり、より経済的に焼却できるようなった。
また、当該施設は、地元の市民からも多大の理解が得られていることは、管理に対する同社への信頼が要因の一つになっている。今後とも、安全で安心いただける施設として、廃棄物排出業者や行政、市民の方々から、なお一層高い評価を受けられるよう望んでいる。
株式会社エックス都市研究所 特別技術顧問 浦邊真郎
(工学博士、福岡大学・大阪工業大学客員教授)
